悟らせない人間にするために | 打たれ強い子供の育て方

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悟らせない人間にするために

いつの時代も新入社員や若者、というと価値観が全く違う世代の人たちとして扱われがちですね。かつては「新人類」なんて言葉がはやりましたが、最近の若者のことを「悟り世代」と呼ぶのだそうです。

その由来はまだ10代、20代であるにもかかわらず将来になんの展望も見いだせず、まるで僧侶が悟りを開いたかのように,無欲であることからきています。出世をしたい、いい車を所有したいなどの欲望がなく、とにかく人生平穏無事に「普通」に生きたいという若い世代がとにかく増えているのだそうです。

悟り世代のなにが悪い?

世界的に景気や治安が不安定で先行きも不透明な昨今、堅実であることは決して悪いことではないのかもしれません。ですが普通でいることは裏を返せば,向上心がないということですので、かつての景気のいいにぎやかな日本に戻すことはまず無理です。よくて現状維持、もしかしたらもっと悪化してしまうかもしれません。

これからの日本を担っていく世代に向上心がない、ということはこれからの日本のことを考えると非常に不安です。さらに彼らは無駄な努力を極端に嫌う傾向もありますので、日本の景気を回復させるなんて大役は荷が重すぎるかもしれませんね。

実は努力家?な悟り世代

しかしそんな悟り世代でも、自分のためになると確信できることに関しては非常に熱心な一面を見せます。たとえば安定が約束された公務員になるための勉強や試験対策には寝る間も惜しんで取り組みますし、高校受験や大学受験にも意欲的です。受験を失敗しないために日々の勉強や試験には,積極的に力を入れます。このように、自分の将来の安定のためならば驚くほど計画的かつ積極的になりますので、決して能力が低いというワケではないのです。

むしろ目の前の目標に対しては,日々コツコツと努力する努力家といえますので、この一面を上手に活かすことができれば、将来日本を飛躍させるのに十分な能力を秘めている,といっても過言ではないのかもしれません。では、悟らせないためにはどうすればいいのでしょうか。

悟らせないための子育てとは

では、そんな堅実で努力家な彼らを早々に悟らせないためには、親はどうしていけばいいのでしょうか。やはり、悟り世代の親の多くは,若いうちにバブルなどの好景気時代のあとに一気に景気の落ち込みを経験した人たちです。そのため小さいうちからなにかと子供に,「堅実であれ」「夢を見るな」「安定を求めよ」とまるで呪文のように言い聞かせている部分があることは否めません。

自分たちが若いときに,一瞬の好景気に翻弄されてしまった苦い経験から、子供が将来家庭を持ったときに苦労しないように,という親心なのかもしれませんが、これがやはり悟り世代を育てる大きな要因となっているのではないでしょうか。そしてそのように育った子供たちは将来に希望を見出すことができず、自分ひとりが生きていくことしか考えられなくなってしまうようです。事実結婚したくない、子供もいらないという若者が増えていっているのだそうですよ。

そのような考え方にさせないためにも、やはり必要以上に堅実さを子供に強いることは避けるべきです。子供がなにかをしたいと言い出したのであれば、全力でサポートしてあげるのがベストでしょう。何度も失敗するかもしれませんが、挫折を乗り越えることができる子は、必ずいつか成功します。失敗しても、子供自身が後悔しないように導いてあげることこそ、親の最大の努めといえるのかもしれません。

子供が無茶をしようとすると、やはり親としてはやめさせたい気持ちにかられるでしょう。しかしそんなときこそ親の器を試される機会だと認識し、思い切って背中を押してやることが大事なのではないでしょうか。20代で将来になんの希望も持たず人生を送らせないためにも、今一度親が将来や夢について語ってあげる必要もあるのかもしれませんね。ぜひご家庭で将来や夢について、話し合う機会を作ってみてはいかがでしょうか。