Category : 親力を上げるためにやるべきこと

他人の前でも親バカであれ

日本人は古くから、他人にほめてもらったとき、素直に受け入れずに否定することを美学としてきました。自分を強くアピールせず、誰かに認められても受け入れず、謙遜することが素晴らしいことである、という意識が現在でも根強く残っています。とくに女性にはその傾向が強く、日本の場合は前に前に出る女性よりも少し後ろで微笑んでいるような、自己主張の少ない女性が魅力的とされることが多いですね。

もちろん親自身がいくら謙遜しても構いません。ですが謙遜するために子供までを巻き込むのは子育てのうえではあまりよくないこと、とされています。子供のためを思うなら、他人の前でも親バカでいるべきなのです。

ほめられたことを否定しない

子供がほめられたとき、つい親がやってしまいがちなのが「そんなことないですよ」と子供の前で子供をけなしてしまうこと。親は謙遜の意味で否定したのですが、子供はそうは受け取れません。「他人の前で、いちばん信頼している親に否定をされた」と受け取ってしまい、積み重なると子供の心に大きくのしかかってきます。子供に直接言うのではなく、他人に言うのだから本当のことなのだろうと思い込んでしまうのです。そのため長年同じように子供の前で子供自身を否定したり、けなし続けて育ててしまうと自信がなく、ほめられることもほめることも極端に苦手な大人になってしまう可能性があります。

実際他人の前でいつも親から否定されて育ったため、ほめられ慣れておらず、ほめられると必要以上に謙遜してしまい、コミュニケーション能力が低いと感じている人は少なくないでしょう。けなされること、否定されることは平気なのに、ほめられるとどうにも居心地が悪くなる、という人はかなり多いです。そのため相手をほめることも苦手で、頑張ってほめても的外れなポイントをほめてしまい、場の雰囲気をしらけさせてしまうというケースも少なくないよう。謙遜こそ美学と妄信してしまうのは、やはり子育てではNGのようです。

他人の前でも子供を否定しない

ほめること、ほめられることを苦手とさせない大人に育てるためには、やはり親が子供をしっかりほめてあげることが重要です。もちろん親子2人だけのときだけでなく、他人の前でもほめることは大事。子供ががんばって、しっかり結果を出したのであれば、誰の前でもその結果をしっかり認めてあげること。

それだけで子供は努力を認めてもらったことに対して喜びを感じ、努力することの楽しさや自分への自信を身につけることができます。とくにこの世でいちばん信頼している、親に認めてもらうというポイントが重要です。どんなに小さい子供でも、大人と同じように誰かに認めてもらいたい、ほめてもらいたいという欲求をしっかり持っています。幼児が自分でかいた絵や作ったブロックを親や身近な大人に見せに来るのは、このため。なので大人は認めてもらいたい、という気持ちを満たしてあげることが大事です。

とはいえ、つい他人の前では「この子、全然ダメで」なんて言葉が口から出てしまうものですね。無意識に他人からほめられると、つい口から出てしまうという人も多いことでしょう。ついつい子供をけなしてしまったら、しっかりアフターフォローを忘れずに。とくに子供がまだ幼児ならばしっかりフォローしておきましょう。小学生以上で、大人の事情に関しても知識がついている子ならば大人同士の本音と建前として理解してくれることも多いはずです。それでもやはり他人の前で否定され続けるのは不安になってきますので、しっかり子供の努力や長所は認めてあげるようにしてください。

自分の子供をほめられることは、親としての自分をほめられているような気がする、という人も多いはずです。確かにほめられなれていないと、全力で否定したくなるものですね。しかしほめられたのはあくまで子供であり、親であるあなたではありません。確かに子供には短所もあるかもしれませんが、せっかくほめられているのに短所を持ち出してけなすこともないでしょう。せっかくほめてくれたのであれば、一度だけでも素直にありがとうと受け入れてみてください。子供もその方が、よりうれしいはずですよ。

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