Category : 親力を上げるためにやるべきこと

「あなたのため」は、子供の個性をつぶす?

親が子供のためを思い、お説教や叱るときによく使うのが「あなたのため」という言葉。実際使っているという人も多いでしょう。ただ使い方を間違えてしまったり、使いすぎてしまうと子供の個性をつぶしてしまいます。

使い方次第で、考えられない子供に

この言葉を使うとき、あなたはどんなことを子供に伝えたいと思っていますか?大抵は子供の将来を心配し、「そのままではダメだ」ということを伝えるために使うはずです。確かに人生経験のない子供は、親が何も言わないとついラクで楽しい方に流されがちですね。宿題をしない、勉強をしない、毎日夜更かししているなどそのままでは将来、困ったことになるのがわかりきっているのになかなかしっかりしてくれない、ということも多いでしょう。そんなときにお説教と一緒に使うことが大半なはずです。

ただ時折、本当に子供のためを思って使っているのではなく、単純に親の思い通りに育ってくれないからという理由で使っている人も存在します。例えば親自身が子供の頃叶えたかった夢を子供に叶えさせるため、親自身が思い描く理想の子供に育てるためなど子供の個性を無視し、価値観を押し付けている人も少なくないはずです。そのようにして育った子供はよく言えば素直、悪く言えばまるでロボットのような子供に育ちます。幼少期ならば素直でいい子、で通るでしょうが成人してからもそのままでは、社会で生きていくのは大変でしょう。つねに誰かの指示がないと動けない、指示待ち人間になってしまいます。自分で考えるという、いちばん大切な能力がないまま育ってしまうかもしれないのです。

またそうした子供は他人とのコミュニケーションもうまくとれなくなってしまう、ということもあるそう。基本的に親の意思が子供の行動のベースになっているため、友人と遊びに出かけたり、何かをしようというときでも親の許可を得なければ行動に移せません。小学生ぐらいまでならばとくに影響はないかもしれませんが中学、高校と年齢が上がっていくといちいち親の許可を得なければ何もできない子、友人である自分たちよりも親を優先する子、ということで敬遠されてしまう可能性が高いです。とくに中学生、高校生ぐらいは思春期で、大人に対して敵対心に近い感情を持つ子も珍しくありません。もちろん周囲の環境にもよりますが、大人である親に対して素直過ぎると、やはり反感を買ってしまうこともあるようです。そのため友人たちから孤立してしまう、ということも考えられます。

子供は親とは別の人間である

こうした親のエゴによって子供を縛り付けないためには、どうしたらいいのか。まずは子供は親とは別の人間である、違う考え方を持っていると自覚することが大事。とくに母親の場合、自分と子供を同一視しがちです。幼少期は同じような考え方であることも珍しくないでしょう。ただ思春期を過ぎ、成人へと成長する過程でその子供独自の考え方が確立していきます。それを頭から否定し、親の考え方を押し付けないようにするのがベストです。

とはいえ、ときに子供ならではの無鉄砲さを発揮し、あまりにも現実的ではないことを言いはじめることがあるかもしれません。実際将来を決める大事なときに芸能人になりたい、マンガ家になりたいというような大人からするとあまりにも突飛なことを言いだすことがあるはずです。そんなときは一度子供の考えに耳を傾け、その夢を実現するため子供はどんな努力をしなければならないのか、ぜひしっかり話し合ってみてください。頭から子供の意見を否定することは簡単ですが、逆にそれを成功させるためにどうすればいいのか考えることは難しいです。そのなかで少しずつ子供自身が考えられるよう、導いてあげてください。

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