挫折を乗り越える力をつけさせる | 打たれ強い子供の育て方

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挫折を乗り越える力をつけさせる

社会人として生きていく上で、何度も訪れる挫折。学生時代に多くの挫折を経験する子供は少ないでしょうから、この苦難をいかに乗り越えていくかは,非常に重要な課題となります。最近は親が過干渉であるがゆえに,社会に出るまで一切挫折を経験せず、社会に出てから初めてぶち当たった壁を前に,逃げ出してしまう子供が増えているのだそうです。

増えている、25歳のリタイア組

今密かに問題になっているのが,新入社員という枠が外れ、いち社員として様々なプロジェクトや業務に関わる機会の増える年齢が25歳。この25歳になってリタイアする人が増えているのです。新入社員のころに社会の厳しさに耐えきれなくなって早々に辞めてしまう、という話はよく聞きますが、どうして3年目のこれからという時期なのでしょうか。

これには、今の子供たち特有の挫折や逆境に対する弱さがあります。社会人3年目ともなるとある程度責任のある仕事を任されるようになり、中には部下を持つ人もいるでしょう。しかし、いくら会社に慣れてきたとは言ってもまだ3年目。経験の浅さから些細なミスを連発してしまったり、部下とうまくいかなかったりと問題も多いはず。その壁をうまく乗り越えられればいいのですが、挫折を知らない子供たちにとっては初めての経験です。自分の中で処理ができず、パンクしてしまって体調を崩したり,精神的に追い詰められたりしてしまい、リタイアしてしまうのだそうです。そして多くが引きこもりがちになってしまい、再就職しようという気持ちを取り戻すまでかなりの期間を要するのだとか。今まで大きな挫折を経験したことがないため、壁を乗り越える力も挫折からの立ち直り方も知らない子供たちの悲しい末路と言えるでしょう。

なぜ挫折や逆境に弱いの?

25歳でリタイアしてしまう子供たちの多くは、それまで割と優秀で、勉強もよくできていたという傾向があります。すんなりと進学、就職ができたため挫折を味わったことがないのです。

その理由のひとつとして、親の過保護があります。常に子供を自分の目の届く範囲におき、トラブルがあれば親が率先して前に出て解決をし、何から何まで指示を出して従わせる。このような子育てをしていると、子供は自分で考えて行動しようとしなくなります。子供にとっては親の言うことさえ聞いていれば,トラブルも目の前から去って行ってくれますし、順調に進学もできるので,とても居心地がいいのでしょう。そしてそのような子育ての結果、勉強は優秀で親の言うことを何でも聞く、とてもいい子に育つのです。しかしその一方で、親が何かを指示しなければ動けない、自分で考えることができない子供になってしまいます。

そうなってしまうと社会に出ても上司の指示がなければなにもできず、周囲の状況を判断したり,自分でトラブルを解決したりができないダメな社員、となってしまうのです。親からしてみれば子供のためを思ってしたことなのでしょうが、結果的にはマイナスに働いてしまいます。

挫折や逆境に負けない子育て

では、社会人として負けない強い心を育てるために,親はどうすればいいのか。やはり重要なのは子供自身に考えさせ、行動させることなのではないでしょうか。学校で起きたトラブルはまずは子供同士で解決させようと導いてあげたり、どうしてトラブルが起きてしまったのかを考えさせたりすることも重要です。誰かを殴ってしまった場合は,どうして殴ってしまったのか、殴らずに解決する方法はなかったのか、自分に非はないのか。色々な角度から見つめ直させることが大切です。このときに大事なのが、親は子供の味方であるというスタンスは崩さないこと。「あなたが悪かったんじゃないの?」なんて最初から疑いをかけるような言葉は、絶対にしないようにしてくださいね。

どんなに自分が悪かったとしても,誰か1人でも味方がいる、ということは逆境を乗り越える過程でとても大切なことです。小さなころから親が絶対的な味方でいてくれる、という安心感を与えることも,社会に出てからの心の強さに影響してくるんだそうですよ。

小学生ぐらいの子供でも、幼いながら自分の考えを持って行動できます。しかし、ときにそれは物事を悪い方向にむかわせてしまうこともあるでしょう。そんなときに親が必ず味方でいてあげることこそ、25歳でリタイアをさせない大きな秘訣なのかもしれません。過保護、という言葉にドキリとした親御さんはぜひ今一度、自分の行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。